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かえるもへびを その1

by 北見花芽

前巻に引き続いて、今巻でも三本足の蛙が出てくるお話を紹介します。

今巻で紹介するのは、章花堂という正体不明の人の作で、

宝永元(一七〇四)年に出版された『金玉ねぢぶぐさ』巻七の二「蛙も蛇を取事」です。

そこのあなた!

今、『金玉ねぢぶぐさ』を何て読みました???

『金玉(きんぎょく)ねぢぶぐさ』ですよ!

おそらく「たま」と読み間違えた方が多数(笑)

「金玉」お宝のことで(変な意味にとらないでねw)、

「ねぢはずれ」じゃなかった「ねぢぶくさ」は、

袱紗(帛紗)(ふくさ)ねじって袋状にしたもの(こら、袋に反応しちゃだめ!w)。

袱紗はわかると思いますが、今では結婚式でご祝儀袋を包んだりするですね。

つまり、「金玉」のように愛され、

「ねじぶくさの」ようにいつも懐に入れて役に立てて欲しいという

作者の思いが書名に込められています、たぶん。

『金玉ねぢぶぐさ』怪談集ですが、今巻で紹介する話は、

夜眠れなくなるような怖い話ではないのでご安心ください♪

それでは、早速、このお話の内容を紹介したいのですが、

この時期の作品の特徴として、本題に入る前の前置きが長いというのがあります。

すぐに三本足の蛙の話に入らなくて、まず、前置きがあるのです。


中国「ちん」という猛毒を持ったがいました


誰ですか!「玉」の次は「ちん」かよって突っ込んだ人は!(笑)

「ちん」は漢字では「鴆」と書きます。


トラ
もスズメほどの大きさのちんを恐れて、竹林を住みかとするほどです。

しかも、竹薮の上をちんが飛んだだけでが枯れてしまうのです。

ちんが川でを飲むと、ほかのたちはがあることを恐れて、そのを飲みませんでした。

しかし、山からサイが降りて来てそのを飲むと、が消えるということを知って、ほかのたちもそのを飲むようになったそうです。



こら!「スズメほどの大きさのチンなら結構大きいじゃん」って言ってるのは誰ですか!(笑)

大事なのはそこではなく、トラでも恐れるちん猛毒サイには効かずに消してしまうということですよ!


だけど、これは見たことがない中国でのことです。


え?散々説明しといて、まさかの否定(笑)

作者はツンデレでしょうか?(笑)


日本では、ヘビ・カエル・ナメクジ「三敵(さんかたき)」と言って、

カエルナメクジを食べ、ナメクジヘビを殺し、ヘビカエルを食べる。

これは誰でも知っていることですね。



いわゆる「三すくみ」ってやつですね。

要するに、

ヘビ(グー)・カエル(チョキ)・ナメクジ(パー)のように、

ジャンケンに置き換えれば簡単です。


って、最初からこれを言えば、ちんのくだりは必要なかったのでは。。。

やっぱり「ちんかよ!」という突っ込みが欲しかったのかもしれません。

、、、。

はい、そんなことはないですね。この作品は結構マジメに書かれています。

ほんとすいません。。。

マジレスすると、こういう前置きは、読者にトリビア的な情報を提供する意味もあったのでしょうね。


えと、要するに、「ちん」「三敵」では微妙にたとえが違う気がしますが、

要は、どれにも天敵というのはいる、ということが言いたかったのだと思います。


さあ、これでやっと本題に入ります。

これらの前置き本題にはかかわってくるのでしょうか?


つづく

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北見花芽
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