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ひよくのとり その3

by 北見花芽

前回の続きです。

さて、『男色比翼鳥』という作品、なぜ、「男色」(今で言うホモセクシャルとかボーイズラブのようなもの)と「比翼鳥」(仲良し夫婦の象徴)という真逆のものがセットになってしまっているか?

文殊菩薩の化身の僧が比翼鳥について、唐崎音羽之丞松枝緑之助の二少年に説明している箇所に答えがあります。

「昔、インド比翼姫という娘と連理という少年が恋仲になったのだが、なんだかんだあって二人とも亡くなってしまった。同じ墓に埋めたところ、そこから大木が生え、五色のカラフルな羽を持ち、頭が二つある珍しい鳥が止まったので、人々は比翼鳥と名づけた。ちなみに大木は連理の枝と呼ばれた」

あ、「なんだかんだ」の箇所は「なんだかんだ」なんて書かれてるわけじゃなく、長くなるので私が省略しただけです(笑)

あれ?

やっぱ男と女が比翼鳥になったんじゃないの?

まあ、まあ、僧の話には続きがあります。

近江国外山主膳という者が小野川初三郎という美少年と深く愛し合っていた。なんだかんだあって二人は心中したけれど、お互いの魂が合体して日本の比翼鳥となった。今はここからはるか南の補陀落(ふだらく)にいる」

その日本の比翼鳥を文殊様は呼び寄せたというわけです。

近江国は今の滋賀県です。

補陀落は観音菩薩が住んでいるとされる所です。

比翼鳥は一般的には男女が一体になったものなのですが、ここでの比翼鳥は男と男が一体となったものなので、『男色比翼鳥』でもおかしくないといわけです。

ただ「なんだかんだ」の箇所は、私が省略したわけでなく、原文でも省略されてて、何があったかは不明です。

外山主膳と小野川初三郎って聞けば当時の人はわかったんですかね?

有名な心中事件でもあったんですかね?

当時の人じゃないので私にはわかりません(笑)←ちゃんと調べろよ、おい!

どちらにしてもインドの比翼鳥についてはちゃんと説明してるのに、日本の比翼鳥についてはとってつけたような少しの説明だけです(笑)

作画の奥村政信がとにかく比翼鳥ってのを使いたかったので、無理やり男色と結びつけただけのような気がしないでもありません(笑)

そういえば、二少年が向かうのは、奥村幸手軒という人物の所。

作者と同じ奥村姓なのもなんか意味があるんですかね?

てなことを考えると楽しくありませんか?

あ、楽しくない、お前がちゃんと調べて答えろ、はい、ごもっともです(笑)

というわけで、最後に、オリジナルの挿絵をそのまま載せるのは問題があるかもしれないので、オリジナル挿絵を元に、私が前回の酉年の年賀状用に描いた比翼鳥のイラストを載せて、お茶を濁します(笑)

乗っているのは女性のように見えますが、唐崎音羽之丞と松枝緑之助の二少年です。

なんかこの比翼鳥、ニワトリみたいですね。

まあ、野生のニワトリは飛べるっていいますからね(笑)

明日の朝、早く起きれるように、ニワトリにあやかって鳴いておきますかね。

コケー!

、、、。


ひよくのとりの巻 おしまい

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